『吉野ヶ里さんぽ vol.164』~いきもの情報 昆虫編⑧~
園内で私の憧れの昆虫が飛び回っておられます。大きくて、緑色の立派なボディ、茶色の格子模様の翅がオシャレ感をさらに引き立たせています。
「トノサマバッタ」でございます。
「お殿様」…名前まで素晴らしい。別名「大名バッタ」とも呼ばれています。どちらにしても、偉い名前をいただいておられます。この昆虫の人気度が名前からも窺えますね。
昔は日本全国、普通に見られましたが、今ではなかなかお目にかかれない昆虫になってしまいました。その大きな理由は、大型のバッタが暮らせる草地が全国的に減っているためです。また、農薬も大きな影響を与えています。ゴルフ場など良い生息地になりそうなのですが、美しい芝生を育成するためには薬の使用は不可欠だそうです。吉野ヶ里公園は農薬など極力使わない弥生時代の自然にやさしい管理を実践しています。園内の畑周辺はもちろんのこと、祭りの広場をはじめとした広大な草地が至る所に広がっています。バッタ天国でございます。
園内のトノサマバッタはGreenタイプ(緑色)とBrownタイプ(茶色)が見られ、茶色の方がかなり多いように感じます。冒頭に記したように私の推しは「緑Green」でございます。
この色合いは育つ環境によって変化します(環境適応)。生息密度が低いと緑色になる可能性が高まるようです。また、「コラゾニンCorazonin」と呼ばれるホルモンの働きが環境の刺激によって変わることで体色が決まります。緑色の親から緑色の子どもが生まれてくるわけではありません(体色は遺伝しない)。なるほど~
吉野ヶ里公園でトノサマバッタを探してみてください。例年通りですと10月末まで観察できると思います。
あなたはGreen派?それともBrown派? 時々ですがBlack(黒化型)も現れますぞ。

撮影場所/中のムラ 撮影日/2025.10.15
ピンと伸びたオレンジ色の触角、愛らしい眼、爆発的な跳躍力を生み出す後脚!
What a fantastic creature! スーパーヒーローのモチーフになるのも頷けます。

撮影場所/南のムラ 撮影日/2026.10.5 11:52
優しい色合いのBrownタイプ(茶色)でございます。眼の色も透明感のある茶色ですね。

撮影場所/中のムラ 撮影日/2025.10.15
色が違いすぎて同じ種類とは思えませんね。これは茶色タイプの中でもかなり黒化が進んだ個体になります。園内では、あまり見かけない色合いです。