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『吉野ヶ里さんぽ vol.158』~いきもの情報 昆虫編④~

園内の灯火に大型の甲虫が集まるようになってきました。6月中旬からチラホラ確認されはじめ、7月に入ると一気にその数が増しました。体長は5cmを悠々と超え、長い触角を携え、体表は金色の美しい毛で覆われています。園内にたくさん生息している大型のミヤマカミキリです。本土に生息する最大種シロスジカミキリについで、No.2の大きさを誇ります。それにしても数が多い!1日に10頭以上採れることもあります。園内はミヤマカミキリにとって素晴らしい生息環境が広がっているのでしょうね。
さて動物が生きていくためには、Food(食べ物)、Water(水)、Shelter(隠れ場所、住処)が必ず必要となります。気になるのはミヤマカミキリの食べ物ですね。実は園内に自生するほとんどのコナラは、ミヤマカミキリの多大な食害を受けています。残念ながら緑地を管理する公園にとっては害虫でございます。「駆除」という言葉は好きではありませんが、コナラの状況(幹折れの可能性を高めている)を考えますと、ミヤマカミキリは駆除すべき対象となります。6月から7月にかけて成虫がどんどん羽化してきますので、園内に出かけてはせっせと集めているところです。光に集まる性質(集光性)を持っているため、午前中に園内の灯火を巡ると、結構な数を集めることができます。
駆除すべき害虫である!なんてミヤマカミキリのことを悪く書きましたので、素敵なことも少し書いておきますね。ファーブル昆虫記に登場するカミキリムシは、ヨーロッパに住むミヤマカミキリだそうです。ファーブル昆虫記に登場している!というだけで私の心は十分にワクワクします。そして、幼虫は昆虫界のフォアグラと呼ばれるほど美味しい。かのファーブルさんも、その美味しさに感動したそうですよ。

英語で「Longhorn beetle」と言います。「horn」は角(つの)という意味です。英語圏の方々は触角なのに、「Longhorn(長い角)」と訳したのですね。面白い。 

撮影場所/祭りの広場(クヌギ)  撮影日/2026.7.27
オスとメスの簡単な見分け方は触角の長さです。オスの触角は長く、体長の2倍強になります。立派な触角を持つ写真の個体はオスになります。

 

撮影日/2026.6.2
白くてプリプリ!美味しそう??なミヤマカミキリ幼虫…