撮影場所/祭りの広場南の林 撮影日/2026.7.12
これはアオカナブンです。クワガタ狙いの子どもたちにとってカナブンの人気はイマイチなのですが、この美しさに私は魅了されます。
『吉野ヶ里さんぽ vol.156』~いきもの情報 昆虫編③~
7月に入るとクヌギやコナラの樹液にカラフルな甲虫が群がり始めました。カナブンでございます。スズメバチには勝てませんが、樹液酒場に集まる昆虫の中では三役クラスでしょうか!カブトムシを横綱とすると、クワガタが大関、スズメバチは関脇、その次くらいのランクに位置する昆虫だと思います。樹液の陣取り合戦を見ていると楽しいですね。真正面から戦いを挑むもの、横から崩しにかかるもの、こそくな輩は後ろから攻撃を開始します(笑)
園内ではカナブン、アオカナブンを確認しています。クロカナブンも見られるかもしれませんが、今のところ、この2種類です。
カナブンは、アオカナブンやクロカナブンと比べると色合いの変化が多様です。緑色の強い個体から、銅色、青、赤みの強い個体まで見られます。中でも一番レアな色合いはネイビーブルー。この深く青い色合いは珍しさも相まって、さらに魅力的に感じます。まだ、園内では、このレアカラーを見かけていません。
カナブンの特徴(魅力)は色合いだけではありません。飛ぶのがとても上手です。カブトムシやクワガタムシは飛び立つまでに時間を要しますが、カナブンは手に乗せると瞬時に飛び立ちます。よく観察してみると、その理由がわかりました。カナブンは上翅を少し持ち上げることで、折りたたまれた後翅を素早く広げて飛行しているのです。通常、カブトムシやクワガタムシなど多くの甲虫は、硬い上翅を左右に開いてから、後ろ翅を広げてやっと飛び立つ準備が整います。英語圏の人々は、この上翅を開かずに飛ぶ姿から、カナブンの仲間を、Drone Beetle(ドローンビートル)と名付けたようです。たしかにブーンと高音で上下左右に飛び回る姿は小型ドローンに似ているかもしれませんね。
園内でカナブンを観察されるときは、スズメバチに気を付けてください。7月中はまだ大人しいですが、8月に入ると一気に乱暴(攻撃的)になってきます。
生きものの知識を増やして、より安全な自然観察を楽しんでくださいませ。


撮影日/2026.7.12
この色合い(標準色)のカナブンが一番多いです。数は少ないですが、青緑色のカナブンも見られますので探してみてください。

撮影日/2026.7.12
カナブンが好む樹液周りは、スズメバチもいますので!この時期は近づいても攻撃してくることは、ほとんどありません。