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『吉野ヶ里さんぽ vol.154』~いきもの情報 昆虫編②~

今年度から開花情報に加えて、生きもの情報もプラスさせていただきます。
園内に自生する植物はもちろんのこと、そこに暮らす動物たちも多種多様です。園内を良く知るスタッフ目線で、野生動物にフォーカスをあてて紹介させていただきます。

 

今回、皆さんにご紹介したい生きものは、ラミーカミキリでございます。
2センチに満たない大きさですが、青みの強いエメラルドグリーンに黒い斑紋のコントラスト(色合い)が美しい。この斑紋は個体によって少しずつ異なり、見るもの(私たち)を楽しませてくれます。

ラミー…この名前だけでも異国からやってきた感じがありますね。
イラクサ科(繊維用植物)の総称であるラミーを好んで食べることから、この名が付きました。主に幼虫が食べるのですが、成虫も葉をかじります。

このカミキリムシは幕末から明治にかけて植物(ラミー)と共に日本に入ってこられたようです。初めて確認(採集)されたのは長崎になります。今では、温暖化の影響によって緩やかに日本国内を北上し関東より西の各地で見ることができます。
人間にとって困った雑草であるイラクサ科の植物(カラムシ)を食べてくれるため、当初はありがたい虫(益虫)として喜ばれたのですが、その後、ムクゲやフヨウなどアオイ科の植物を食害することがわかり、駆除対象(害虫)に変わってしまいました。

ただ害虫レッテルを貼られても、愛好家の人気は高いです。美しい色彩には個体差が見られ、愛らしい仕草もこの昆虫の人気(魅力)を高めています。
私自身、公園内のカラムシの葉っぱの上で、よちよち歩いている姿を見つけたときは、嬉しくて小躍りしてしまいました。
図鑑を調べてみると初夏に発生と書いてありましたが、園内では4月下旬からポツポツ姿を見かけるようになり、5月に入って一気に個体数が増えてきました。
園内にたくさんあるカラムシや、公園西口にあるムクゲの葉上でも見られるようです。
おそらく7月初めまで園内で観察できると思います。是非、探してみてください。とても美しく愛らしい昆虫でございます。

 
Photo Caption 01

確認場所/南内郭城柵外周のカラムシ
第一発見者/Yukio FUKUDA
写真撮影のために近づくと、足をたたんでポロっと落下したり、飛び立って逃げたりと、なかなか上手く撮影させてくれません。

 

Photo Caption 02

写真の個体はメスになります。オスは一回り小さく、触角が長いので見分けることが可能です。メスを探すためなのか、オスの方が積極的に飛び回っているように感じました。