『吉野ヶ里さんぽ vol.151』~昆虫編~
今年度から開花情報に加えて、生きもの情報もプラスさせていただきます。
園内に自生する植物はもちろんのこと、そこに暮らす動物たちも多種多様です。園内を良く知るスタッフ目線で、野生動物にフォーカスをあてて紹介させていただきます。
どうぞよろしくお願い致します。
第1回目に皆さんに紹介させていただく生きものは「ベニシジミ」でございます。
園内で年中、観察できる超普通種です。
さらっと書きましたが、年中観察できる!ということは冬でも成虫が見られるということです。南国九州ならではかと思いますが、12月の寒い日に成虫が寒さに耐えて越冬している姿を見かけました。1月の晴れた日には草地をパタパタ元気に飛翔していました。ベニシジミは成虫で冬を越す個体がいることを知って驚きました。
南国九州だから?それとも気候変動(温暖化)の影響もあるのかもしれません。生粋の佐賀住人から話を聞くと、とりわけここ10年で温暖化していることが肌感覚でわかるとのこと…。暖かくなってきているのですね。
さて、ベニシジミを紹介させていただこうと思ったのは、かなり珍しいベニシジミを園内で見つけたからです。これまでたくさんのベニシジミを見てきた私も、この個体にはかなり驚かされました。
最初にノーマルなベニシジミを見ていただきたいと思います。

オレンジ色ですね。ベニ(紅)という名前がついていますが、鮮やかなオレンジ色の模様を纏っています。そして、幼虫時代を低温で過ごすと、このオレンジ色が薄くなって羽化してくるようです。この写真のベニシジミは少し白いですね。

さて、私が紹介したいベニシジミがこれでございます。

こんなに白いベニシジミは見たことがありませんでした。これらすべて私が撮影した写真です。色調補正は一切行っておりません。
この白いベニシジミを、じっと観察しているとフルカラーの時代にモノクロテレビを覗いているような…チョウチョだけがモノクロになったような…変な感覚を覚えました(笑)
こんな素敵な出会いがあるから、生きもの観察(お散歩)はやめられませんね。
吉野ヶ里公園で様々な生きものたちと共に、ゆったり流れる時間を楽しんでくださいませ。