『吉野ヶ里さんぽ vol.141』~みちくさ『野鳥編1』~
冬空のもと、園内では野鳥の個性豊かなさえずりが響き渡っています。木々の隙間を飛び回り、木の実をついばむ可愛らしい姿も見られるかも。野鳥編第1弾として、園内で見られる比較的小さい野鳥を紹介します。冬の吉野ヶ里をゆっくり散歩しながら野鳥との出会いを楽しんでみませんか?
◆モズ(スズメ目モズ科)
可愛い顔をしているけれど肉食なのです。捕らえた獲物を枝やトゲに突き刺す習性を持っています。何のために?それは食べ物が少ない冬に向けての保存食のようです。カエル、トカゲなどの大物からバッタなどの昆虫も餌食となります。
「モズのはやにえ」という諺をご存じでしょうか?忘れやすい物事を指して使われます。保存食として突き刺した生き物が食べずにそのまま放置されていることからきているようです。


カナヘビが贄になっています。春に見に行くと、無くなって(食べられて)いました。このような美味しいご馳走は忘れませんね。
◆シジュウカラ(スズメ目シジュウカラ科)
生物多様性の指標種にもなっています。大きさはスズメ(体長15cm)と同じぐらいで、胸元にある黒いネクタイ模様がオシャレですね。バリエーション豊かな鳴き声を組み合わせて、鳥同士で頻繁にコミュニケーションをとっているようですよ。

◆ジョウビタキ メス(スズメ目ヒタキ科)
翼の白斑がポイントです。人懐っこく、意外と近くで観察することができます。オスと比べて、メスのシックな色合いも素敵ですね。

◆エナガ(スズメ目エナガ科)
丸い体に長い尾羽がついています。とってもかわいい!北海道に生息するシマエナガは有名ですね。大きさや体形はほぼ一緒ですが、顔の色合いが異なります。園内では木々の間をせわしなく飛び回っています。

◆キクイタダキ(スズメ目キクイタダキ科)
日本における最小クラスの鳥になります。頭頂部の黄色ラインがポイントです。なかなか見かけないので、出会えたらラッキーです。

◆ツグミ(スズメ目ツグミ科)
日本には10月ぐらいにシベリアから大集団を作って飛来して、その後、日本各地に分散していきます。冬鳥の代表と言えます。園内でもたくさん見られますよ。冬鳥(日本で繁殖しない)なので日本ではさえずりません。冬に口をつぐんでいるため、「ツグミ」と呼ばれています。

◆シロハラ(スズメ目ツグミ科)
冬になると中国やサハリンから渡ってきます。名前の通り、白いお腹が特徴です。センダンの実をつついていました。すると大きな口を開けて、なんと丸呑み!大丈夫?(センダンの実は有毒のため、食べられるのは鳥類のみのようです)

◆セグロセキレイ(スズメ目セキレイ科)
白と黒のコントラストが美しい鳥ですね。色合いがよく似たハクセキレイも園内で見られます。目から下が黒であればセグロセキレイ、白であればハクセキレイです。

◆ハクセキレイ(スズメ目セキレイ科)
こちらは顔の周りが白いハクセキレイ。長い尾をフリフリ歩く姿が愛らしい。セグロセキレイとは棲み分けをしているようです。

◆メジロ(スズメ目メジロ科)
名前の由来となっている目の周りの白い縁取りがオシャレですね。美しい黄緑(ウグイス色)の体色も、この小さな鳥の魅力をさらに高めています。蜜を求めて、花から花へ軽快に飛び回ります。

◆コゲラ(キツツキ目キツツキ科)
小さいけど立派なキツツキの仲間です。コンコンと木をつつく音がしたら近くにいるかもしれません。

◆ホオジロ(スズメ目ホオジロ科)
名前はオスの頬が白いことからきています。スズメに似ていますが、目(眉)の上にある白班がポイントになります。

◆カシラダカ(スズメ目ホオジロ科)
冠羽(頭頂部の長い羽毛)を立てる姿から「頭高(カシラダカ)」と呼ばれるようになったようです。昔は冬の田畑でたくさん見られたのですが、2016年に絶滅危惧種に指定されました。世界的に減ってきているようです。

園内には群れで行動する野鳥が多くみられます。樹上や草地などに目を向けてみましょう。群れで移動する野鳥も多く、その愛らしい姿に癒されますよ。


