『吉野ヶ里さんぽ vol.130』
少しずつ気温が下がり秋の深まりを感じられるようになってきました。吉野ヶ里の風物詩である紅ソバの開花が始まり弥生のクニを鮮やかに彩ります。
◆ソバ(紅ソバ・タデ科)
場所:祭りの広場
紅ソバの開花が始まりました。鮮やかな紅色の花がまるで小さな宝石のようで美しいです。見頃は10月下旬頃からの見込みです。
◆ヨメナ(キク科)
場所:南のムラ
古来より人々に親しまれている花で、薄紫色の花が優しく咲いています。
◆アキノノゲシ(キク科)
場所:南のムラ・倉と市
緑の草原からスッと草丈を伸ばし淡いクリーム色のタンポポに似た可愛らしい花を咲かせています。
◆ヒヨドリハナ(キク科)
場所:南のムラ・倉と市
白い筒状の花が上品に咲いています。チョウをはじめとする様々な昆虫の蜜源になっています。
◆サケバヒヨドリ(キク科)
場所:中のムラ
ヒヨドリバナに似ていますが、葉が深く切れ込んでいるのが特徴です。筒状の花がふんわりと咲き、涼しげな花姿は美しいです。
◆リンドウ(リンドウ科)
場所:南のムラ・北墳丘墓
草むらをかき分けると深い青紫色の花が凛と咲いています。
◆ゲンノショウコ(フウロソウ科)
場所:環壕入口
鮮やかなピンク色のビビットカラーが一際目立ちます。くちばしのような細長い実をつけ始め、もう少しすると実が弾けて種を飛散させます。
◆シロバナサクラタデ(タデ科)
場所:倉と市・北墳丘墓
秋風に揺れながら、高く伸びた細い花茎の先に白い小花をたくさんつけて優しく咲いています。
◆ミズヒキ(タデ科)
場所:環壕入口散策路
細く伸びた花穂に紅白の花が散りばめられたように咲いています。お正月飾りに使われる水引に似ていることから名前が来ているおめでたい花です。
◆ハイメドハギ(マメ科)
場所:倉と市
足元で地を這うように伸び、小さな薄紫色の花を咲かせています。目立ちにくいですが秋の訪れを感じさせてくれる花です。
◆ジュウガツザクラ(バラ科)
場所:東口
春と秋から冬にかけて咲く二季咲きのサクラです。花数は少ないですが上品な花姿に風情を感じます。
◆ナワシログミ(グミ科)
場所:逆茂木
甘い香りを漂わせながら釣鐘状の花をひっそりと咲かせています。
◆タンキリマメ(マメ科)
場所:環壕入口
つる性の植物で、朱色の袋状の莢(さや)が裂けて可愛らしい黒い小さな実が顔を覗かせています。小さいですが赤と黒のコントラストがよく目立ちます。
◆ツリバナ(ニシキギ科)
場所:古代の森
名前の通り細い枝からつり下がるように赤い実をつけています。赤い実が熟して5つに裂け、中から朱色の種が顔を出す独特な姿です。
◆ススキ(イネ科)
場所:園内各所
穂が牛や馬の動物のしっぽに似ていることから尾花とも言われています。秋の柔らかい陽ざしに照らされて銀白色の穂がキラキラと輝いて見えます。
◆ムクロジ(ムクロジ科)
場所:古代の森
樹上で黄色の可愛らしい実がなっています。冬になると半透明の飴色になり、その果皮は石鹸としても使用されます。
◆カラスウリ(ウリ科)
場所:北墳丘墓
木に絡みついてツルを伸ばし鮮やかなオレンジ色の実をつけ、秋の吉野ヶ里に彩を添えています。