『吉野ヶ里さんぽ vol.127』
吉野ヶ里の秋の風物詩である白ソバやヒガンバナが見頃を迎えています。鮮やかに彩られた弥生の風景をお楽しみください。
◆ヒガンバナ(ヒガンバナ科)
場所:南内郭・南のムラ・祭りの広場
各所で見頃を迎えています。南のムラでは深紅のヒガンバナと、真っ白で可憐な白ソバとの美しいコントラストをお楽しみいただけます。ヒガンバナの見頃は今週末までです。
◆白ソバ(タデ科)
場所:南のムラ
白ソバが見頃を迎えています。秋晴れの青空に純白の小花が映えとても美しいです。
◆オミナエシ(スイカズラ科)
場所:園内各所
秋の七草の一つで鮮やかな黄色い小花が一際目立ちます。
◆オトコエシ(スイカズラ科)
場所:環壕入口
花茎が太く、逞しい花姿から名前が来ています。花は純白の小花が密生して咲き、とても可愛らしいです。
◆ヨメナ(キク科)
場所:南のムラ
控えめで目立ちにくいですが古来より人々に愛されている秋の花です。優しい薄紫色の花に癒されます。
◆アキノノゲシ(キク科)
場所:南のムラ・倉と市
緑の草原からスッと立ちあがり、タンポポに似た淡いクリーム色の花を咲かせています。
◆ヒヨドリハナ(キク科)
場所:南のムラ・倉と市
高く伸びた花茎の先に白い花を筒状に咲かせています。秋の吉野ヶ里を飛び回る虫たちの蜜源になっています。
◆タヌキマメ(マメ科)
場所:環壕入口・倉と市
青紫色の小さな花を正面から見ると狸の顔に見えることが名前の由来となっています。日中の暑い時間にしか咲かない健気な花です。
◆ヤブツルアズキ(マメ科)
場所:南のムラ
アズキの野生種と言われ、他の植物に大きく絡みながらつるを伸ばし、その先にふっくらとした黄色い花を咲かせています。
花は正面から見るとねじれているように見える独特な形です。
◆ゲンノショウコ(フウロソウ科)
場所:環壕入口
足元で鮮やかな紅紫色の花を咲かせています。古くから薬草として親しまれ、確実に即効なことから「現の証拠」といわれているそうです。
◆ナンバンギセル(ハマウツボ科)
場所:逆茂木・南内郭東側
葉がなく、ススキ等に寄生して栄養をもらう不思議な植物です。上品な薄紫色の花の形がキセル(煙管)に似ていることから名前が来ているそうです。
◆ツルボ(キジカクシ科)
場所:祭りの広場・南内郭
緑の草原からひょこっと顔を出して淡い桃色の花が可憐に咲いています。花は下から順に開花します。
◆ミズヒキ(タデ科)
場所:環壕入口散策路
小さくて目立ちにくいですが細く伸びた花穂に紅白の花を咲かせています。花穂がお正月に飾られる水引に似ていることが名前の由来となっています。
◆センニンソウ(キンポウゲ科)
場所:祭りの広場
つる性植物でクレマチスの仲間です。細長い4枚のガクを広げて白い清楚な花が上品に咲いています。
◆ススキ(イネ科)
場所:祭りの広場・逆茂木
秋の陽ざしに照らされて銀白色の穂がキラキラ輝いて見えます。秋の七草の一つで尾花とも言われています。
◆カキノキ(カキノキ科)
場所:南のムラ
秋の風物詩であるカキノキが、枝いっぱいに実をつけて橙色に色づき始めています。夕暮れのような風情ある色合いに心が癒されます。
◆古代米のはさがけ
場所:水田
園内で育てていた古代米の稲刈りが終わり、稲を「はさがけ」して天日干しさせています。どこか懐かしさを感じる秋の原風景をご覧いただけます。