『吉野ヶ里さんぽ vol.125』
時折吹く風に秋の気配を感じるこの頃、季節を彩る草花の開花が少しずつ増えてきました。
◆オミナエシ(スイカズラ科)
場所:園内各所
ビビットカラーの鮮やかな黄色い小花が一際目立ちます。秋の七草の一つで、古来より人々に親しまれています。
◆オトコエシ(スイカズラ科)
場所:環壕入口
可憐な白い小花ですが花茎が太く、スッと立ちあがって咲く花姿が逞しく見えることが名前の由来と言われています。環壕入口ではオミナエシとのコラボレーションでお楽しみいただけます。
◆アキノノゲシ(キク科)
場所:南のムラ・倉と市
草原からスッと立ちあがり淡い黄色の花を咲かせています。優しい色合いで見る人の心を癒してくれます。
◆ヨメナ(キク科)
場所:南のムラ
薄紫色の可憐な花が咲いています。小さな花ですが、秋の吉野ヶ里を優しく彩ります。
◆ヒヨドリハナ(キク科)
場所:南のムラ
ヒヨドリが鳴く頃に咲き始めることから名前の由来となっています。高く伸びた花茎の先の筒状の白い小花を咲かせています。
◆タヌキマメ(マメ科)
場所:環壕入口・倉と市
花後のガクには褐色の長い毛が生え、ふさふさとしたユニークな見た目を狸に見立てたことが名前の由来と言われています。小さいですが薄紫色の花が可愛らしいです。
◆タンキリマメ(マメ科)
場所:環壕入口
つる性の植物で長く伸びたツルを他の植物に絡ませています。花は淡い黄色の小さな花でとても可愛らしいです。
◆クズ(マメ科)
場所:園内各所
夏場に力強くつるを伸ばし、他の植物を覆って枯らしてしまうほど生育がとても旺盛です。花は赤紫色の独特な花姿で、周囲に甘い香りを漂わせています。
◆ヌスビトハギ(マメ科)
場所:南のムラバス園路沿い・環壕入口
細く繊細に伸びた花茎の先に薄桃色の小さな花を咲かせています。木漏れ日を浴びながらそよそよと風に吹かれる花姿は思わず目を奪われるような幻想的な美しさがあります。実はひっつき虫と呼ばれるものの1つで、サングラスのようなユニークな形です。
◆ヤブツルアズキ(マメ科)
場所:南のムラ
アズキの野生種と言われ、他の植物に大きく絡みながらつるを伸ばし、その先にふっくらとした黄色い花を咲かせています。
◆センニンソウ(キンポウゲ科)
場所:祭りの広場
つる性植物で細長い4枚のガクを広げた清楚な花です。花後の種子に出来る綿毛が仙人のひげのように見えることが名前の由来となっています。
◆ガガイモ(キョウチクトウ科)
場所:南のムラ
つる性の植物で、甘い香りを漂わせながらぷっくりとした花を咲かせています。花弁の内側は白い毛が密生して、ベルベット生地のような独特な花姿です。
◆ミズヒキ(タデ科)
場所:環壕入口散策路
長く伸びた花穂の先に小さな花を咲かせています。目立ちにくいですが花は紅白色で、花穂がお正月飾り等に使用される水引に似ていることが名前の由来になっており、縁起のいい花と言われています。
◆ヒガンバナ(ヒガンバナ科)
場所:南内郭・南のムラ
吉野ヶ里の秋を彩るヒガンバナの開花が始まりました。緑の草原に深紅の花のコントラストが美しいです。