『吉野ヶ里さんぽ vol.123』
まだまだ暑い日が続いていますが、朝夕の吉野ヶ里を吹き抜ける風に少しずつ秋の気配を感じます。
◆古代米(イネ科)
場所:水田
古代米と言われている赤米「つくし赤もち」の穂が色づき、見頃を迎えています。古来の人々も実りを心待ちにしていたかもしれない、秋の弥生の風景をぜひお楽しみください。
◆オミナエシ(スイカズラ科)
場所:南のムラ・中のムラ・環壕入口
緑の草原からスッと立ちあがり、青空に向かって鮮やかな黄色い花を咲かせています。秋の七草の一つで、古来より人々に親しまれています。
◆オトコエシ(スイカズラ科)
場所:環壕入口
オミナエシと似ていますが、花茎が太く、草原から立ち上がる花姿が逞しく見えることが名前の由来言われています。茎先に白い小花を咲かせています。
◆キキョウ(キキョウ科)
場所:環壕入口
秋の七草の一つで、紫色の星型の花が上品に咲いています。
◆サイヨウシャジン(キキョウ科)
場所:環壕入口・南内郭北側
小さな釣鐘状の花をたくさんつけて咲いています。風に優しく揺れる風鈴のようで涼しげです。
◆ヌスビトハギ(マメ科)
場所:南のムラバス園路沿い・環壕入口
環壕入口から園内バスにご乗車いただくと見頃を迎えたヌスビトハギをご覧いただけます。細く繊細な花茎の先に薄桃色の小さな花が散りばめられたように咲き、幻想的で美しいです。
◆ヤマハギ(マメ科)
場所:倉と市
秋の七草の一つで、紅赤色の可憐な花がそよそよと吹く心地よい風に揺られ、優雅に咲いています。
◆タンキリマメ(マメ科)
場所:環壕入口
低木に絡むように伸びたつるの先に、小さくて可愛らしい淡黄色の小花を咲かせています。
◆カワラケツメイ(マメ科)
場所:環壕入口・倉と市
小さくて目立ちにくいですが、足元で黄色い可愛らしい花を咲かせています。花はマメ科特有の蝶形花ではなく5弁花です。実は煎じてマメ茶として利用できます。
◆クズ(マメ科)
場所:発掘現場付近
秋の七草の一つですが、夏の暑い時期に他の植物を覆い隠してしまう驚異的な生命力を持ち合わせています。花は赤紫色で甘い香りを漂わせています。
◆タヌキマメ(マメ科)
場所:環壕入口・倉と市
花後のガクには褐色の長い毛が生えており、それを狸に見立てたことが名前の由来とも言われています。花は昼から夕方までの暑い時間に健気に咲いています。
◆ヨメナ(キク科)
場所:南のムラ
薄紫色の花が可憐に咲いています。優し気な花姿は見る人の心を癒してくれます。
◆アキノノゲシ(キク科)
場所:南のムラ
緑の草原からスッと立ちあがり、タンポポに似た淡い黄色い花を咲かせています。
◆ヘクソカズラ(アカネ科)
場所:南内郭
白い花弁の中心部が紅色のワンポイントでとても可愛らしい花ですが、葉や茎を揉むと悪臭を放ち、名前の由来となっています。
◆ツユクサ(ツユクサ科)
場所:園内各所
鮮やかな青色の花で、朝早くに咲き昼にはしぼんでしまう一日花です。雨露をまとった花姿は趣があります。
◆センニンソウ(キンポウゲ科)
場所:祭りの広場・環壕入口
つる性植物で細長い4枚のガクを広げた真白で清楚な花です。花後の種子に出来る綿毛が仙人のひげのように見えることが名前の由来となっています。
◆ガガイモ(キョウチクトウ科)
場所:南のムラ
つる性の植物で、甘い香りを漂わせながら淡い紅紫色の花を咲かせています。花弁の内側は白い毛が密生して、まるでヒトデのような独特な花姿です。
◆ボタンクサギ(シソ科)
場所:環壕入口散策路
環壕入口散策路の奥で鮮やかな桃色の小さな花が密集してこんもりと咲いています。枝や葉を傷つけると悪臭を放ちます。
◆ミズヒキ(タデ科)
場所:環壕入口散策路
長く伸びた花穂の先に小さな紅白の花を咲かせています。花穂がお正月飾り等に使用される水引に似ていることが名前の由来になっています。
◆ゴンズイ(ミツバウツギ科)
場所:古代の森
遠くからでも非常によく目立つゴンズイの実が熟していました。鮮やかな赤色の実が裂け、光沢のある黒い種子が飛び出す独特な形です。
◆ヤマノイモ(ヤマノイモ科)
場所:倉と市
巻付いたツバキの木の高いところで、空に向かって白い穂状の花をつけています。ヤマノイモは雌雄異株で、これは雄株になります。