『吉野ヶ里さんぽ vol.106』
爽やかな風が吹き抜けるようになってきた今日この頃、吉野ヶ里を彩る草花も初夏の装いになってきました。
◆ノアザミ(キク科)
場所:園内各所
風に揺れて鮮やかな紅紫色の花が一際目立ちます。花から花へチョウは飛び交い、蜜源になっています。

◆ニガナ(キク科)
場所:園内各所
小さな黄色い花が群生して咲いています。茎や葉を傷つけると白い汁が出て、強い苦みがあることが名前の由来と言われています。
◆キツネアザミ(キク科)
場所:南のムラ・古代の森
高く伸びた花茎の先に淡いピンク色の花を咲かせています。
◆ヘビイチゴ(バラ科)
場所:古代の森
鮮やかな黄色い花が結実して真っ赤に熟したイチゴが葉っぱの陰から覗いています。毒はないですが甘みはなく、食用には不向きです。
◆シャリンバイ(バラ科)
場所:東口
葉が車輪状につき、花姿が梅の花に似ていることが名前の由来と言われています。花の中心の薄桃色がワンポイントで可愛らしいです。
◆ミヤコグサ(マメ科)
場所:園内各所
足元でぷっくりとした可愛らしい蝶形花が咲いています。花後の色が橙色になるニシキミヤコグサも鮮やかで美しいです。
◆ヒナギキョウ(キキョウ科)
場所:環壕入口・南のムラ
陽当たりの良い場所で薄紫色の星型の花が健気に咲いています。
◆ガマズミ(ガマズミ科)
場所:古代の森・祭りの広場
白い小さな花が枝先に密集して咲き、遠くからでも樹木全体が真っ白に染まって見えます。もこもこと咲いている姿が可愛らしいです。
◆ヤマボウシ(ミズキ科)
場所:祭りの広場・古代の森・東口
白い花びらに見えるのは、花序(花の集まり)を保護する苞葉です。涼し気な花姿が初夏を感じさせます。
◆エゴノキ(エゴノキ科)
場所:祭りの広場・環壕入口
枝に沿って釣鐘状の花をいっぱいにつけて咲いています。雪のような白い小花が美しいです。
◆コガクウツギ(アジサイ科)
場所:古代の森
白い花びらに見えるのは、装飾花のガクになります。古代の森園路沿いの林床で咲き、雨に濡れた花姿も艶(つや)やかです。
◆テイカカズラ(キョウチクトウ科)
場所:南のムラ
つる性の植物で、周囲に甘い香りを漂わせながら白い小さな花が可憐に咲いています。
◆トチノキ(ムクロジ科)
場所:古代の森
多数の白い小花が円錐状に集まり、枝先で高く立ち上がるように咲いています。
◆ホオノキ(モクレン科)
場所:古代の森
周囲に甘い優しい香りを漂わせながら高いところで大輪の白い花を咲かせています。日本自生の樹木の中では最大級の大きさの葉と花です。
◆チガヤ(イネ科)
場所:園内各所
白銀色の穂が風に揺れ、まるで波打っているような美しい風景を作り出しています。
◆ブラシノキ(フトモモ科)※園芸品種
場所:東口
花姿が瓶を洗うブラシの形に似ていることが名前の由来となっています。澄み切った青空と鮮やかな赤色の花のコントラストはとても綺麗です。