『吉野ヶ里さんぽ vol.105』
吉野ヶ里を彩る草花も穏やかな春から爽やかな初夏への衣替えを少しずつ始めているようです。
◆オオジシバリ(キク科)
場所:祭りの広場・古代の森
陽当たりの良い、少し湿り気のある場所でタンポポによく似た花を咲かせています。
◆ニガナ(キク科)
場所:園内各所
各所で見頃を迎え、一面華やかな黄色で彩られています。茎や葉を傷つけると白い汁が出て、強い苦みがあることが名前の由来と言われています。
◆ノアザミ(キク科)
場所:園内各所
各所で鮮やかな紅紫色の花が見頃を迎えています。美しい花はチョウの蜜源になっています。
◆キツネアザミ(キク科)
場所:南のムラ・古代の森
高く伸びた花茎の先に淡いピンク色の花を咲かせています。棘がなく葉の裏が白いのが特徴です。
◆ミヤコグサ(マメ科)
場所:園内各所
足元でぷっくりとした可愛らしい蝶形花が咲いています。花後の色が橙色になるニシキミヤコグサも鮮やかで美しいです。
◆エゴノキ(エゴノキ科)
場所:祭りの広場・環壕入口
枝に沿って釣鐘状の花をいっぱいにつけて咲いています。優しい新緑と可憐な白い花のコントラストが美しいです。
◆コガクウツギ(アジサイ科)
場所:古代の森
白い花びらに見えるのは、装飾花のガクになります。古代の森園路沿いの林床で咲き、雨に濡れた花姿も艶(つや)やかです。
◆ヤマボウシ(ミズキ科)
場所:祭りの広場・古代の森・東口
初夏を代表する花木で白い花びらに見えるのは、花序(花の集まり)を保護する苞葉です。涼し気な花姿が美しいです。
◆ガマズミ(ガマズミ科)
場所:古代の森・祭りの広場
ガマズミの開花が始まりました。白い小さな花が枝先に密集してもこもこと咲いている姿が可愛らしいです。
◆ヒナギキョウ(キキョウ科)
場所:環壕入口・南のムラ
陽当たりの良い場所で小さいですが薄紫色の花が健気に咲いています。星型の花が可愛らしいです。
◆テイカカズラ(キョウチクトウ科)
場所:南のムラ
つる性の植物で、甘い香りを漂わせながら白い小さな花をいっぱいにつけて咲き誇っています。
◆ホオノキ(モクレン科)
場所:古代の森
高いところで大輪の白い花を咲かせています。日本自生の樹木の中では最大級の大きさの葉と花です。葉は香りが良く、朴葉味噌など郷土料理で使用されています。
◆コウゾ(クワ科)
場所:古代の森・南内郭
赤紫色の花は地味ですがコウゾの樹皮は和紙の原料として古来より使用されていました。
◆トチノキ(ムクロジ科)
場所:古代の森
多数の白い小花が円錐状に集まり、枝先で高く立ち上がるように咲いています。
◆チガヤ(イネ科)
場所:古代の森・祭りの広場
各所でチガヤが増え、白銀色の穂が風に揺れ美しい弥生の風景を作り出しています。若い花穂は食べると甘みを感じます。