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第四章 弥生時代の生活

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3.身なり

上位身分の人の服装

弥生人の服装も日常着と結婚式などハレの日の正装によって異なり、また身分の上下によっても違いがあったと想像できます。
こうした想像に具体的なイメージを与えてくれるのが、吉野ヶ里遺跡の甕棺墓から出土した絹織物です。この甕棺墓は富裕層に属する人物を葬ったものと考えられ、布には袖を縫い合わせたと考えられる部分が残っていました。これにより、貫頭衣とは構造が異なる袖付きの衣服を弥生時代の富裕層が着用していたことが明らかになりました。

吉野ヶ里遺跡からは、他の遺跡からは出土例のない織りが細かく繊細で透けるような透目絹という絹が出土しています。透目絹は中国の華中方面の古代絹に多く、華中方面との交流があったことを窺わせます。また、絹布の中には貝紫や日本茜で染色されたものがあることも確認されました。
これらのことを考えると、弥生時代の後期後半の織物技術は吉野ヶ里など一部ではこれまで考えられているより高度で、そうした地域に住んだ上位身分の人々の正装は袖付で赤や紫に染められた鮮やかな絹であったと思われます。

写真:甕棺墓から出土した透目絹

甕棺墓から出土した透目絹

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