弥生ミュージアム

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第1章 弥生時代の年代

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1.弥生時代の始まりと終わり

弥生時代の始まりを表す要素1 水田稲作農耕

弥生時代の始まりを表す最も大きな文化的要素は、中国大陸の長江流域および朝鮮半島南部から伝来した水田稲作農耕です。およそ1万年にわたり続いてきた縄文時代は、基本的には採集・狩猟・漁労を生業とする食料採集経済でした。弥生時代に水田稲作農耕が開始されたことにより食料生産経済の幕が開けられたのです。

写真:福岡県板付遺跡出土の井堰

福岡県板付遺跡出土の井堰

福岡県板付遺跡、菜畑遺跡など初期の水田跡は水位を調整する井堰や水路を備えていました。木製の農具も当初よりクワ・スキなどが揃っていたことが知られています。これは、弥生時代に日本列島にもたらされた水田稲作農耕が既にかなり高度な水準に達していたことを物語っています。稲作の開始により人口が増加し、収穫率のいい土地を手にしたものと、しないものとの間の格差が開き、土地をめぐる争いも起きるようになりました。水田稲作農耕はこうした社会変革の原動力となっていったのです。

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