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第3章 弥生時代の自然と人

ホーム > 第3章 弥生時代の自然と人 > 2.弥生人の身体的特徴

2.弥生人の身体的特徴

弥生人の身体的特徴を最も雄弁に物語るのが、北部九州地域や山口地域の甕棺墓・土坑墓・箱式石棺墓等の墳墓から出土する人骨です。吉野ヶ里遺跡、鳥栖市域や土井ヶ浜遺跡(山口県下関市)の弥生人は、顔が面長で身長も高く(男性平均で160cm以上)、中国長江流域、黄河流域や朝鮮半島で出土した人骨に近い特徴を示します。一方、大友遺跡(佐賀県唐津市)、深堀遺跡(長崎市)や南九州の広田遺跡(鹿児島県南種子町)の弥生人は、顔面が短く、身長も低く(男性平均で160㎝以下)、大きな違いがあります。

同時代の弥生人に、なぜ、こうした形質的な差異がみられるのかについては、縄文時代の晩期から弥生時代にかけて中国大陸や朝鮮半島から日本列島に断続的に渡来した、いわゆる渡来人の形質が関係していると考えられています。

イラスト:縄文人の頭蓋骨と渡来系弥生人の頭蓋骨の比較

弥生人の頭蓋骨 (前面:同縮尺)
左)縄文系弥生人(唐津市大友遺跡)
右)渡来系弥生人(吉野ヶ里遺跡 志波屋四の坪地区)
長崎大学保管

弥生人の身体的特徴を比較すると次のようになります。

  縄文系弥生人 渡来系弥生人
顔全体 顔が短く、幅が広い
彫が深い
顔が長い(面長)
のっぺりとしている
眼窩
(眼球を容れるくぼみ)
上下が小さく、四角形に近い 上下が大きく、丸みをおびる
額から鼻骨にかけてと鼻の幅 凹凸が強く、鼻の幅が大きい 平坦で、鼻の幅が小さい
噛み合わせ 上下の歯がきちんと咬み合う 上の前歯が下の前歯に
上の前歯が下の前歯に覆い被さる
(現代人と同じ)
推定身長
(各遺跡での平均値)
男性:154~159㎝の間
女性:142~149㎝の間
男性:161~164㎝の間
女性:150~152㎝の間

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