弥生ミュージアム

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第一章 弥生時代の年代

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1.弥生時代集落の分布の傾向

図:弥生時代の主な集落分布図

弥生時代の主な集落分布図

縄文時代の大規模集落は東北、信越、関東など東日本に多く分布する傾向があります。これは、東日本の森林植生は西日本に比べ、ドングリ類などの堅果類を多く実らす樹木に恵まれており、食料を確保しやすかったためと考えられます。 これに対して、弥生時代になると東海地方以西の西日本に集落が多く分布するようになります。弥生時代の生業の中心となった水田稲作農耕は、中国大陸・朝鮮半島南部から伝来したため、初期にはまず、これらの地域と地理的に近い北部九州地方に集落と水田が出現し、つづいて稲の栽培に適した気候条件を備えた西日本各地に広がりました。前期後半から中期にかけて東日本に弥生文化が波及し、西日本の各平野(濃尾平野、奈良盆地、和泉平野、河内平野、摂津平野、岡山平野、筑紫平野、福岡平野、早良平野、唐津平野、糸島平野、嘉穂平野等)では集落の数が飛躍的に増大します。 これらの西日本の各平野のなかでも、特に北部九州地方と近畿地方に大規模な遺跡が多く分布することが知られています。

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