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 吉野ヶ里歴史公園

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スタッフ日記

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《更新日》 2005年7月13日

「南のムラ」の発掘 第1期が終了

この4月からはじめていた「南のムラ」の丘の
発掘調査がこのたび終わりました。「南のムラ」整備のための情報収集を目的とした狭い範囲の調査でしたが、環壕跡や竪穴住居跡・穴倉跡・掘立柱建物跡など、弥生時代前期から中世にわたる様々な遺構と遺物が発掘され、多くの成果をあげることができました。

特に、弥生時代前期の初めから終りまでの3時期に掘られた環壕(集落のまわりに掘り巡らされた守りの空堀)が3本発掘されたことは、弥生時代の吉野ヶ里集落が発展していく過程を知るうえで貴重な発見でした。弥生時代がはじまったばかりの前期初頭から前半のもの、前期前半から前期後半のもの、前期終わり頃の3本でした。
環壕跡の断面は写真のようにアルファベットのV字の形をした壁が切り立ったもので、敵が侵入しようとして環壕に降りたら、身動きがとれなかったはずです。
また、写真のように環壕跡からは弥生土器や石器が多く出土しました。この土器群は7月21日(木)~7月29日(金)の間、公園内の「吉野ヶ里遺跡展示室」での発掘事務所スタッフによる土器復元作業の公開の場で復元されます。皆様の目の前で2300年前の元の姿を取り戻す甕や壺をご覧いただけます。

吉野ヶ里歴史公園(環壕集落ゾーン)整備の設定時期である弥生時代終わり頃の遺構は、この場所が開墾によって大きく削られていたため、残念ながら柱穴数個を発見し、竪穴に住居が存在した可能性が大きいと判断されましたが、詳しい情報は得られませんでした。しかし、吉野ヶ里集落の成り立ちを知ることができる弥生時代前期の貴重な情報を得ることができたのは大きな成果でした。

現在は、公園センターから橋を渡った左側にあるトイレ兼園内乗物停車場の南で「南のムラ」第2期の発掘調査をおこなっています。発掘現場の周囲に見学用園路を設けていますので、平日の9時から17時すぎにおいでいただくと、発掘作業の様子や発掘された遺構をご覧になることができます(ただし、雨などの天候その他により公開を中止する場合もあります)。新たな重要発見に立ち会うことができるかもしれません。
執筆者:佐賀県教育庁文化課 七田忠昭

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