弥生人の声が聞こえる
 吉野ヶ里歴史公園

  • ENGLISH
  • 韓国語
  • 中国語
  • 文字サイズ
  • 文字サイズを大きくする
  • 文字サイズを小さくする
  • 文字サイズをリセットする

ホーム > スタッフ日記 > 【吉野ヶ里散策】外環壕

スタッフ日記

スタッフ日記 詳細

《更新日》 2020年5月24日

【吉野ヶ里散策】外環壕

危険な深さ、動乱の時代想起

 吉野ヶ里の集落は、弥生時代の後期後半(3世紀)に最も栄えました。この時期の外環壕と呼ばれる巨大な空堀は、南北1㌔以上、東西最大0.5㌔、内面積約40㌶という日本最大級の規模です。吉野ヶ里歴史公園では、その外環壕の約1㌔が再現されていますが、深さが3㍍以上もあり、V字型に掘られていて、とても危険です。
 復元された壕には基本的に入る事ができませんが、北内郭と南内郭の間に唯一、入れる場所があります。そこを歩いてみると、本当に弥生人がこんなのを作ったのか、と思ってしまいます。壕の底から土を排出するだけでも大仕事ですが、それを数㌔も掘るとなると尋常な仕事ではなかったはず。それをやってのけた弥生人の力は、「すごい」の一言です。




復元された環壕

 しかし、これだけの壕を必要とした社会を考えた時、ある種の緊張感を考えずにはいられません。周囲に強力な敵という存在があり、その侵入を防ぐという意味がなければこんな工事はしなかったのではないでしょうか。この環壕からは、穏やかな生活は想像ができません。吉野ヶ里の弥生時代は動乱の時代だったのでしょう。
 

吉野ヶ里ガイド    福田幸夫
(2020年5月16日 佐賀新聞「吉野ヶ里散策」掲載)

ページの先頭に戻る