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《更新日》 2019年12月27日
【吉野ヶ里散策】冬至イベント・光の響
紙灯籠 夕闇に揺れ
吉野ヶ里歴史公園の12月ライトアップイベント「光の響」が7、8、14、15、21、22日の6日間の日程で行われています。吉野ヶ里歴史公園は街から少し離れていますので、夜は真っ暗です。通常、夜間は公園に入ることはできませんが、特別なイベントの時にはエリアを限定して開園されます。
今回は南内郭という支配層にあった人たちが居住していたと考えられているエリアが開放されています。ここには環壕で囲まれた中に竪穴住居や物見やぐらなどが復元されていますが、中央部分には弥生時代後期後半の建物跡が発見されていませんので、復元建物はありません。
その場所を利用して、紙灯篭を並べ、地上絵を描いています。紙灯篭の中にはロウソクが入っているので、ゆらゆらと幻想的に光ります。
紙灯籠のライトアップ
地上絵は物見やぐらから見れば、形が分かるように配置されていますが、地上からでも紙灯篭の美しさは十分楽しめます。そして、最後には花火も上がります。
主祭殿の建つ北内郭の環壕は、冬至の日の入りと夏至の日の出の位置が設計に取り入れていると考えられていることから、このイベントは企画されました。
吉野ヶ里ガイド 福田幸夫
(2019年12月21日 佐賀新聞「吉野ヶ里散策」掲載)