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スタッフ日記

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《更新日》 2015年12月5日

弥生時代の紫

12月12日(土)・13日(日)に開催する「貝紫染色体験」は、
巻貝の分泌液を採取して布を染める貝紫の染色方法です。

吉野ヶ里遺跡から染色された布が発掘されていて、それが
アカネと貝紫であったことは知っていましたが、今回の体験に
合わせ貝紫について調べていくと、吉野ヶ里について新たに、
改めて知ることができました。

まずはこの「貝紫」、西洋ではロイヤルパープルと呼ばれる
高貴な色の象徴であったこと。

「貝紫」の染料は、アッキガイ科の巻貝の分泌液を使いますが、
ひとつの貝から少量しか採れないため、染めるためには大量の
貝を必要とします。

このため「貝紫」で染められた布を纏うことができるのは
高位な人物に限られていました。

これはロイヤルパープルの呼び名があるように、洋の東西を
問わなかったようです。

数百年後に定められた聖徳太子の「冠位十二階」でも、最も
高位の色は紫とされています。

現在では有明海まで20キロ以上離れていますが、弥生時代の
吉野ヶ里からは4~5キロと割と近い距離にあったとされます。

有明海にはアカニシ・レイシ・イボニシといった色素の採れる貝が
生息しているため、染色できる環境にもあったようです。

吉野ヶ里遺跡からは、染色された布片や縫われた衣服、国産の
絹などが出土していて、質素で布に穴を空けただけに思われて
いた弥生時代の衣服に、色があり袖がつき、養蚕を行っていた
可能性も示しました。

そこから見える吉野ヶ里の弥生人は、高い技術と文化を持って
身分制のある社会を築いていました。

今回の染色体験を通じて、垣間見える弥生時代に想いを馳せて
いただくのもよいかと思います。

吉野ヶ里の王も紫の衣です

▲吉野ヶ里の王も紫の衣です

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