弥生人の声が聞こえる
 吉野ヶ里歴史公園

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スタッフ日記

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《更新日》 2014年4月12日

スタッフ日記【刻み梯子が完成しました】

 昨年6月、ガイド班スタッフに新たな任務が託されました。
「演示」というものです。
「お客様に遺跡の様子や復元建物を見てもらうだけでなく、
生活している『弥生人の生活風景』を見ていただく」という
基本コンセプトの下、各スタッフがテーマを決め、弥生人の
生活風景を再現すべく取り組みました。

私は、「手斧(ちょうな)削り」に挑戦することにしました。
今では宮大工など特殊な職人しか扱わない工具ですが、
遺跡から発掘された木材には手斧で削られた跡が残されて
おり、遺跡からも発掘されています。
しかし、今思えば無謀な挑戦でした。

手斧を初めて扱う私では、丸太を削ってもササクレしかできません。
「扱ったお客様が怪我をする」という理由から、しばらくは隅へ
片づけられた時期もありました。

地道に続け秋を迎えた頃、どうにか丸太の表面をササクレなく
平らに削ることができるようになりました。
そうなると人間欲が出てくるものでして、「刻み梯子を作ろう!」と
一大決心をしました。
刻み梯子は、全国の遺跡から出土している1本の木を削って
足場が作られた梯子のことです。
もちろん、吉野ヶ里遺跡でも発掘がされています。
各地で出土している刻み梯子の図面・写真を取り寄せ、設計図を
描き、演示中に見てもらう説明用のパネルも用意しました。
もう後には引けません!

「なんで、でこぼこのベンチ作ってるの?」
「それって、5人乗りのシーソー?」
「古代の楽器みたい♪」
スタッフたちの冷やかし(?)も声援と受け止めて、削り続けました。

そして・・・とうそう完成したのです。
長さ201cm、杉の丸太から削り出した刻み梯子です。
一番苦労したのは、足場のカーブの部分を削ることでした。

3月になり、復元建物の修理と「手斧削り」の実演にプロの大工さんが
吉野ヶ里にやってきました。
修理現場のすぐそばに刻み梯子があったので、出来栄えをきいてみた
ところ、「手斧でこのカーブがきれいに出てますね。」と褒めてもらえました。
写真に自慢げに写っているのが、私と10カ月をかけて完成させた
刻み梯子です。

4月に入り、ガイド班に演示専門のグループができ活動を始めました。
他のどの遺跡にもない、古代人の生き生きとした生活ぶりがご覧になれる
ことと思います。
ぜひ吉野ヶ里にお越しください。(杉岡)

完成!刻み梯子

▲完成!刻み梯子

しっかり登れます

▲しっかり登れます

手斧による削り

▲手斧による削り

初めはササクレだらけでした

▲初めはササクレだらけでした

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