弥生人の声が聞こえる
 吉野ヶ里歴史公園

  • ENGLISH
  • 韓国語
  • 中国語
  • 文字サイズ
  • 文字サイズを大きくする
  • 文字サイズを小さくする
  • 文字サイズをリセットする

ホーム > 吉野ヶ里遺跡の紹介 > 2.復元建物等の基本設計、実施設計の検討

吉野ヶ里遺跡の紹介

2.復元建物等の基本設計、実施設計の検討

基礎調査を踏まえ、「建物等復元基本設計委員会」を立ち上げ、基本設計をとりまとめました。
さらに、学術的な調査研究に基づく復元と、実際に来園者に体験・体感してもらうための建物の利用想定、雰囲気を盛り上げるための展示も含め、実施設計として取りまとめました。建築にかかる設計にあたっては、現行の建築関連法規等の制約、さらに、建築資材の調達等といった課題があり、制約条件等を明確に示し、制約条件のもとに、実施設計の検討が進められました。
また、復元整備にあたって課題となる材料の調達面については、建築材料の市場性について調査を行っています。

建物復元に関する考え方(概略)

建物の復元に関する考え方(概略)1

建物の復元に関する考え方(概略)2

   

建物の復元に関する考え方(概略)3

建物の復元に関する考え方(概略)4

   

建物の復元に関する考え方(概略)5

建物の復元に関する考え方(概略)6

ページの先頭に戻る

2-1建物等調査

個々の建物を復元するために、全国の縄文~古墳時代の遺跡で見つかった建物遺構や当時の人々が残した絵などの資料の調査、当時の建築技術に関する調査や建築のための道具の調査、さらに建築以外の関連する施設などの調査を行いました。

1.大型掘立柱建物遺構出土調査

弥生時代に本当に大型の建物があったのか、それを確かめるための調査を行いました。全国から、床面積100平方メートルを超える大型の建物跡がたくさん見つかっていることが分かり、この調査のまとめは、弥生時代にも大きな建物があったことを裏付けるとても貴重な資料となっています。

大阪府和泉市池上曽根遺跡出土の大型建物の柱材

▲大阪府和泉市池上曽根遺跡出土の大型建物の柱材

2. 絵画、家形埴輪、家屋文鏡等調査

当時の建物は一つも残っていないため、建物の形を調べることはとても難しいことです。 ただ、当時の人々が使っていた土器に建物の形が描かれているもの(絵画土器)や、粘土で作った建物の模型(家形埴輪)、青銅の鏡の模様に表現されているもの(家屋文鏡)などがたくさん残っており、これらは建物の形を考える上でとても重要な資料となっています。

鳥取県米子市の稲吉角田遺跡出土の建物が描かれた土器

▲鳥取県米子市の稲吉角田遺跡出土の建物が描かれた土器

唐古・鍵遺跡(奈良県)の建物が描かれている土器

▲唐古・鍵遺跡(奈良県)の建物が描かれている土器

3. 民族事例調査

世界各地には、今でも昔とほぼ変わらない生活をしている「少数民族」と呼ばれる人たちがたくさん住んでいます。こうした人々の建物を調べることによって、昔の建物の考え方を推測していくことができます。時代を超えて大きなヒントを与えてくれるとても貴重な資料です。

4. 建築部材調査

日本各地の遺跡から、建物等に使った柱 や板などの木製品がたくさん見つかっています。
こうした木製品を調べることにより、当時どんな道具を使って、どんな方法で作っていたか、ということが分かってきます。また、材料に使われている木の種類を調べることにより、当時どのような植物が生えていたか、という調査にも大変役に立つ資料です。

北区飛鳥山博物館所蔵の丸木舟

▲北区飛鳥山博物館所蔵の丸木舟

5. 工具調査

建物を作るためには、道具が必要です。日本全国から、斧(切りたおす)、ヤリガンナ(削り取るなど)、刀子(小刀)など建築に必要な道具がたくさん見つかっており、当時の技術を調べるためのとても貴重な資料です。

6. 関連施設

建物だけでなく、環壕、土塁や柵列、水田などを作る技術も、建物を作る技術と大きく関係しています。こうした様々な施設を調べることにより、道具や材料、作り方などを推測していくことができます。建物と直接には関係なくても、たくさんヒントを与えてくれる貴重な資料です。

福岡県板付遺跡出土の井堰

▲福岡県板付遺跡出土の井堰

ページの先頭に戻る